こんにちは、フリーランスちゃんたけです。
宅配水メリットの1つとして、ゴミを出さないリターナル(回収再利用)容器を使い、
地球環境に配慮している事です。
しかし、これが逆にあだとなる事がたまにあります。
私も過去にそんな事を経験しました。
宅配水はROろ過+ミネラル調整による高クォリティの水である事に自信を持っています。
しかし、折角の水が容器の為に台無しになってしまう事があります。
①消費期限・・・1度開封(サーバー設置)した水は1ヶ月、未開封でも6ヶ月です。
宅配水を導入したにもかかわらず、利用頻度が少なく1ボトルを2~3ヶ月以上かけて消化するお客様がたまにいます。
容器内の水は減るごとに“ブクブク”と音をたてながら、空気泡と共にサーバーへ水が落ちていきます。
これ自体はあまりナーバスになる必要はありませんが、流石に数ヶ月経った蓄積は雑菌が繁殖する可能性とリスクは高まります。
最近、歯科・外来病院、携帯ショップや美容室等で、ボトルサーバー水をよく見かけます。
病院は別としても、おそらく他店舗での利用頻度が少なく、水の劣化を私は気にしています。
個人的には、こういう場所ではあまり飲まないようにしています。
②陽当たり・・・販売店からも時々説明がありますが、直射日光を長時間浴びてしまう場所にはサーバーを設置してはいけません。①の要素も重なりながら、RO水が淡い緑色に変色します。容器内で藻が発生しているわけです。容器の内側にもカビの様な斑点が付いていたりします。
③容器の洗浄・・・ゴミを出さないリターナルボトルは回収されて洗浄作業に入ります。
塩素消毒がメジャーではないでしょうか?
他人が使った容器を、また違う他人が使用する。故にこの工程は衛生面を徹底して行います。
私が営業現役だった頃、僅かな件数ですが、お客様からこんなクレームを言われた事があります。
『RO水なのに、水道水の様なカルキ臭がほのかにする!』
メーカーへ調査を依頼して帰ってきた報告書には、肯定も否定もしない曖昧な内容でした。
『数人の検査員が味覚等で確かめたところ、確かにそういう臭いがする。と言った検査員もいました。数値的には反応は出ていませんが、洗浄の薬剤と容器材質が何らかの化学反応を稀に出してしまったのかもしれません。・・・しかし、飲む事に問題はありません。』・・・と。 お客様には、お詫びボトルを別途追加して半分力技で納得してもらいましたが、実は当の私自身が今でも納得していない出来事でした。
④ボトル材質・・・③の内容と因果関係があるかもしれませんが、ネットでボトル材質を調べてみました。
ポリカーボネイトってなんだ?【ウォーターサーバー完全比較ナビサイトより流用】
プラスチックの一種であるポリカーボネート容器。ウォーターサーバーでは、リターナブルボトルとして採用されることが多い素材です。
耐久性があり、透明度も高いのが特長。リターナブルボトルとして洗って再利用できるし、お水が入るのでより透明な容器の方が綺麗に見えますから、ウォーターサーバー用にはピッタリ!
と思えるのですが、実は欠点もあるんです。。。
【ポリカーボネートの欠点とは?】
ポリカーボネートについては、国による溶出試験規格が設定されています。これは、ポリカーボネート容器に使われるビスフェノールAという化学物質が溶け出して飲料や食品と混ざるため。
その溶出量は2.5ppm以下と、私たちの普段の生活では使わないような小さな小さな単位なのですが、やはり、毒性があることには変わりがありません。
ポリカーボネートを使った容器(ウォーターサーバーなどのボトルや食器類など)の製造業者は、ビスフェノールAの溶出を少なくするための改良が進んでいるのですが、溶け出す量をゼロにはできていません。
そうなんです。「安全です!」と声を大きくして伝えることができない容器なんですね。
ただ、ポリカーボネートだから危険!という勘違いはしないでくださいね。ウォーターサーバーのボトルとして利用しているポリカーボネート素材は、国が定めた安全基準を満たしています。で、ただちに健康に害があるというワケではないんです。
ちなみに、ポリカーボネイトを板厚25mmにするととんでもない強度を誇り、銃弾をくい止めることができるんです。そのため、射撃場の窓、機動隊の盾、装甲車の窓などに、防弾ガラスとして使用されているんですよ。
先日、2016.3.11の某NEWS番組で、こんな放送をしていました。
福島原発事件,5年後の風景として、周辺住民のインタビューです。
居住や帰省が許されている地区の住民達は、近くのスーパー等でミネラルウォーターを箱買いする人達が後を絶ちません。
『水道局からは、蛇口の水は飲料として問題ありません。大丈夫です。』
と宣言されていますが、
ある老人は、こうインタビューに答えます。
『たとえこの歳になって、大丈夫と言われても、やはり飲み水や料理だけは、ミネラルウォーターを使います。』・・・と。
[総括]
※毎日口にする水に関して、安心/安全宣言があったとしても、そんな簡単な問題ではありません。一度出たマイナス材料をプラス、0にする労力は並大抵な物ではありません。
宅配水とて同じです。マイナス材料を極力出さない。万が一のリスクも想定して、そのケアを事前に用意しておく。
宅配水業界の今後の、更なる進化に期待したいと思います!!
・・・つづく
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